泉川流域
糸島市の雷山川下流(通称・泉川)に、今年もハマボウが美しい花を咲かせている=写真。

ハマボウはハイビスカスの仲間で、直径5~8センチの淡い黄色い花。護岸工事や河川改修などにより全国的に減少し、『福岡県レッドデータブック2011』では、絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。
泉川流域は、九州でも有数のハマボウ群落。加布羅(がぶら)橋から河口に向かい、両岸に約700本以上のハマボウが1キロにわたって群生する。今年は1週間から10日ほど開花が遅かったが、今月下旬頃まで次々と咲く花を楽しめる。
ハマボウ群落は、地元住民らの清掃活動などにより保全されている。グループの一つ「泉川はまぼうの会」は、1997年に発足。月に1回、周辺の草刈りやごみ拾い、つる植物の刈り取りを行い、環境保全に取り組んできた。事務局長の吉富一雄さんは「糸島の原風景が残る泉川の環境が、今後も続いていくことを願っている」と話した。
7月の土・日・祝日のみ、同市前原の市し尿処理センターが臨時駐車場として開放されている(10台程度)。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)