西日本新聞セレクトモール
アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」で、「夏の箱島」をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。

電子ペンで描いたデジタルペインティング。今回は、夏雲が湧き上がったり、夕日に照らされたりした箱島を描いた9枚の連作。
デジタルペインティングをリトグラフ風に仕上げて額装。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。
《価格(税込)》
1枚(額装)送料込み …1万2千円
4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
9枚セット(同) …7万2千円
ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話 092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
※電話によるお申し込みは29日以降
URL セレクトモールのウェブ
―夏の箱島―
『夏の箱島 神の気韻を感じるとき』
1 朝霧

夏の早朝、箱島の周りは朝霧に覆われている。色はなく、白みに覆われた世界は神様の気韻を感じることができ、厳かな気持ちになる。
2 晴嵐

雲一つない青空に、凪いだエメラルド色の海は青空を映し出す鏡となる。
神様さまのやさしく、温和な霊力である和御霊(にぎみたま)をあらわしているかのようだ。人々に幸福をもたらす自然の恵みを素直に感じさせてくれる。
3 夏雲

水平線の彼方に、積雲が広がりを見せながら空に高々と広がり始めた。ただ、眼前の海は静かに箱島を映し出す鏡のまま。
嵐の前の静けさとはこんな風景なのかもしれない。
4 曇天

天は雲に覆われ、鏡のような海は波に覆われる。
5 驟雨

突然の驟雨。雲は手の届くほど低くなり、周りは暗くなり、色が消えていく。シャワーのような恵みの雨が箱島に降り注ぐ。
6 薄明光芒

雲の隙間から太陽の光が漏れ、放射状に広がっていく。天はまるで天使が下りてくるような明るさ。穏やかな海へと戻っていく。
7 夕照

夕陽が沈むとき、空は橙色に染まり、鏡のような海もそれを映して橙色に染まる。
箱島の松枝だけが常緑を保ちやがて、黒味をおびていく。
8 黄昏

太陽が沈むと澄み切った大空は幻想的光景を魅せてくれる。「マジックアワー」と呼ばれるとき。愛染明王が現れたかのような濃い青と紫のグラデーションに空は彩られる。
9 月照

満月は煌々と夜空で輝き、やさしく静寂の箱島を照らし出す。白い鳥居と箱島、そして満月の合わさるさまに、思わず手を合わせたくなる。