クエストページ 35人雇用計画、物流拠点に
物流倉庫業を展開する株式会社クエストページ(千代田明久代表取締役)が、糸島市多久の前原IC(インターチェンジ)地区北産業団地(Ⅱ期区画)に新たな営業倉庫を建設することを決め7月31日、糸島市と市土地開発公社の3者による企業立地協定などが締結された=写真。新倉庫は2026年6月ごろ操業開始の予定で、操業3年後までに35人(社員5人、パート30人)を新規雇用する計画を明らかにした。
同社は、2005年創業。6年前に同産業団地(Ⅰ期区画)に現倉庫を建設し、昨年10月には本社機能を福岡市から同所へ移転した。

インターネット通販などで購入した商品が顧客の手に届くまでを、効率よく正確に管理する「ロジスティクス事業(物流代行サービス)」を主軸とし、人気お笑いコンビ「バイきんぐ」の西村瑞樹さんが味の監修をした調味料「バカまぶし」などを販売する食品事業や雑貨事業、飲食店の運営などの事業を多岐に展開。

同社を含むグループ4社の昨年度の年商は、約12億円。千代田代表取締役によると、今期を含む3年連続で1億円ずつ売上が増加しており、直近の出荷件数は1カ月当たり27万件に上るなど、事業が拡大、「既存の荷主から預かっている荷物が増加していることから、新たな倉庫が必要になった」と説明。
ITOKOⅡ(イトコツー)と名付けられた新倉庫は、敷地面積は、Ⅱ期区画の6割強を占める約16,755平方メートル、延床面積約5,600平方メートル。総工費は、約16億円。
健康食品や化粧品、衣料品などを取り扱う。生放送のテレビショッピングのように、インターネットを通じてリアルタイムで商品を説明し、その場で購入してもらう「ライブコマース」に対応した専用ブースやスタジオの設置も計画している。また、将来的には、同敷地内に冷凍冷蔵倉庫の新設も計画している。
同日の協定調印式で月形祐二市長は「新倉庫などの建設は、地域経済へのさらなる波及効果や、働く場の創出にも貢献していただけるものと期待している」と述べ、千代田代表取締役は「新倉庫が操業した暁には、弊社単体で約10億円の売り上げを目指す。糸島の産品に付加価値をつけ、日本、ひいては世界中に発信するお手伝いをしたい」と抱負を語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)