【糸島市】犯罪被害者支援自販機導入

元気くらぶ伊都

 セトル株式会社が運営する糸島市泊の「元気くらぶ伊都」内に、売り上げの一部を犯罪被害者支援に寄付する「支援型自販機」が導入された。8月25日には、同施設前の飲酒運転撲滅モニュメント広場で感謝状贈呈式が行われ、寄付先である福岡犯罪被害者支援センターと、同センターと連携する糸島警察署から、一尾泰嗣社長へ感謝状が手渡された。同センター副理事長の北村紀代子さんは「一人でも犯罪被害者を減らし、加害者を生まない社会をつくっていきたい」と語り、継続的な協力への感謝を述べた。

感謝状を持つ一尾社長(中央)とあいさつする北村さん(右)

 同社は、施設内にある数台の自販機のうち、最も売り上げが高い1台を支援型として指定。自販機にはセンターの活動内容や連絡先が掲示されており、利用者が身近に被害者支援を知るきっかけともなっている。

 一尾社長は昨年6月、飲酒運転で娘を亡くした糸島市泊の大庭茂彌さんらと共に「飲酒運転撲滅モニュメント」を建立。「生きていることは夢があり、希望があり、前に進んでいけるということ」との思いを込め、犯罪被害者の取り組みへとつなげた。

 現在、福岡地区では31カ所に34台の支援型自販機が設置されており、市内では今回が2例目となる。

 同センター事務局の渡辺杉雄さんは「被害者の方々にきめ細かな支援を届けるためには寄付の力が欠かせない。当センターの活動に深い理解をいただき本当に感謝している」と言葉に力を込めた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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