【糸島市】毎日のサークル活動 生き生きと

15日は「敬老の日」

周船寺の深澤節子さん(92)

 15日は敬老の日。地域の高齢者が、趣味や仲間との時間を楽しみながら毎日を過ごす姿は、私たちに力を与える。人生の先輩の暮らしを紹介する。

 月曜はグラウンドゴルフと卓球、火曜はステップ運動とカラオケ、水曜はマージャン-。福岡市西区周船寺に暮らす深澤節子さん(92)の一週間は、周船寺公民館のサークルやグループ活動でびっしりと埋まる。公民館へは自転車でさっそうと通い、職員から「まさに元気印」と称される存在だ。

30年以上続ける詩吟のテキストを手にする深澤節子さん

 週末には畑に出て、サトイモやインゲン、かぼちゃ、ニガウリなどを育てる。収穫した野菜や調理した保存食を友人にお裾分けするのも楽しみのひとつ。夜にはパソコンを開き、囲碁を打つのが日課だ。「身体も頭もよく動かしている。たくさんの友人と話して、毎日が楽しい」とほほえむ。

 生まれも育ちも周船寺。幼い頃は戦時中で、小学校が軍に接収されてお宮で授業を受けるなど苦労することも多かったが、小中高の12年刊を皆勤するほど元気な子どもだった。

 20代の頃は、実家の「九星飲料工業」で働いた。「ラムネ作りは夏祭り前が忙しくて、二晩寝ずに作業したことも。本当によく働きました」と振り返る。1964年に夫の明さんと結婚し、1男1女を育てた。

 明さんは7年前に亡くなったが「お友だちや親戚、公民館の方がいつも気にかけてくれる」と感謝する。「若い時は苦労もあったけど、今が本当の意味で幸せ」とにこやかに語る深澤さん。笑顔を絶やさず、これからも仲間とともに日々を生き生きと積み重ねていく。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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