【糸島市】前原駅改札口 彩り続け13年

生け花5流派「心が和むように」

—「花の会」に鹿島駅長から感謝状—

 糸島市のJR筑前前原駅の改札口近くに生け花を飾り、2012年から13年にわたって利用客の心を和ませてきた「前原駅花の会」に2日、筑前前原駅の鹿島敬宏駅長が感謝状を贈った=写真。

 同駅に季節の彩を添える活動を約45年間続け、1997年には運輸大臣表彰も受けた華道・専心(元専正)池坊の教授、故成富和子さんの後を継ぎ、現在は専正池坊、専心池坊、池坊、千家古儀、MOA山月の5流派8人の教授が中心となり、交代で春夏秋冬の花々を絶やすことなく生け続けている。

 鹿島駅長は「長年にわたって駅に温かい彩りを添えていただき、心から感謝申し上げます。駅を利用する多くのお客さまが、花の会の皆さまが生ける花を見て笑顔になり、癒されています。地域と駅が一体となったこの活動は、駅の魅力を高め、まちの活性化にも繋がっています。今後も末永く活動を続けていただきたい」と感謝の言葉を述べた。

 代表で感謝状を受け取った尾首壺美さんと三笘睦子さんは、「先生方の高齢化や花材調達が困難になるなど、活動継続には新たな課題も生じている」としながらも、「成富先生亡き後、『花の会』を先頭切って立ち上げてくださった、今は亡き鷲尾善美先生が言われた『駅に花を絶やしてはいかん』という思いを受け継ぎ、長く続けることをモットーに、駅を利用される皆さまの心が少しでも和むよう、これからも季節の花々を大切に生け続けていきたい」と語った。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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