江戸時代に整備された唐津街道は、小倉から博多を経由し、唐津へ続いていた。その途中の宿場町として栄えていた深江宿。そんな歴史を感じられる糸島市二丈深江に古民家宿「月-唐津街道深江宿」がオープンした。

築百年以上の古民家をリノベーションした宿は、日本の伝統的な美を感じさせるたたずまいを残しつつ、その趣はそのままに水回りなどは機能的に改修されている。
深江で生まれ育ったオーナーの松浦和美さんには特別な思いがある。「昔から見慣れた街並みを大事にしたい。たくさんの人に糸島の歴史や文化を知ってもらい、すばらしさを感じてほしい」。そのためにできるだけ手は加えず、リノベーションにもこだわった。
おすすめは、日本庭園を眺められるヒノキ香る石風呂。また唐津街道の終着点である唐津市で、400年以上続く唐津焼の窯元「中里太郎右衛門窯」に、この宿のために焼いてもらったという洗面器は存在感を放つ。
宿は9月中旬、本格的に始動。「この宿でゆっくりした時間を過ごしてもらいたい」と和美さんはほほ笑んだ。
ホームページ https://tsuki-itoshima.com/
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
ママトコラボ取材班 クレマデス海上愛