糸島市の志摩中学校(岡本敏明校長)の2年生132人が9月18、19日、糸島市や福岡市の官公庁や民間事業所、店舗など61カ所に出向き、職場体験学習を行なった。働く喜びや大変さ、社会人としての責任感を体験的に学ぶのが目的。糸島新聞社でも、小川智美さんと鬼塚萌さんの2人が記者の仕事を体験。18日に体験学習をしている同級生を訪ね、同級生がどのような職場で働き、どのような学びをしたのか取材、19日に記事を作成した。
笑顔で接客する大切さ学ぶ
ケーキショップで店頭に立つ進藤さん

糸島市荻浦三丁目のケーキショップT.stern(ティー・シュテルン)では、進藤千尋さんがお菓子作りと接客を体験した。
同店では、糸島産の季節の果物などを使った17種類のケーキが作られ、販売されている。特に力を入れているのは生クリームだ。植物油脂を使っていない純生クリームを使用しているので軽くて口溶けが良いのが特徴だ。お菓子づくりでは冷蔵・冷凍管理や使用した器具の洗浄・消毒を徹底している。オーナーの田島稔彦さんは「生ものを扱っているので衛生管理に気をつけ、お客様に安心しておいしくお菓子を召し上がっていただけるようにしています」と話していた。
店頭に立ち、販売を体験した千尋さんは「笑顔であいさつすることが大切だと学んだ。社会人の体験をしたので、将来仕事をするときに仕事場に早く慣れることができそう」と話していた。
体験を終えて 普段食べているケーキのおいしさの秘訣(ひけつ)を知ることができて、よりおいしく食べられそうだと思った。 (小川智美)

市民生活への役立ち実感
クリーンセンターで作業する進藤さん

糸島市志摩西貝塚にある糸島市クリーンセンターでは、進藤稜生さんがリサイクルプラザでペットボトルの手選別を体験した。
リサイクルプラザでは、1カ月に約160トンの資源ごみと不燃ごみが運ばれてくる。収集されてきた資源ごみはコンベアで運ばれ、14人の従業員がペットボトルやアルミ缶、びんなどの選別を行っている。
不燃ごみを選別するときは、とがった金属などでけがをすることもあり、手袋を2重にするなど安全面での工夫がされていた。「ペットボトルや缶の中にごみが入っていると、資源にならないから、入れないでほしい」と辻田昌人所長は話した。
稜生さんが選別したペットボトルはリサイクルされ、服の生地にもなる。このことについて知った稜生さんは「市民の役に立っていることを実感できて楽しかった」と話した。
体験を終えて 将来、クリーンセンターで働く人のように人の役に立つ仕事をしたいと思った。 (鬼塚萌)

(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)