小中学生ら50問に挑戦 —郷土の歴史や文化、自然、産業など—
「糸島で8年連続水揚げ日本一の魚は何でしょう」。糸島市内の小中学生や一般を対象に9日、糸島検定が同市役所1階市民ホールで行われた。参加した小学生24人、中学生7人、一般5人の計36人が、授業などで活用しているテキスト「いとしま学」を基にした50問に挑戦した=写真。

教育の重要性を再認識する「教育の日」の一環として毎年実施。問題は、小学校中学年版と同高学年版、中学生版の3パターンがあり、参加した子どもたちは「国宝にも指定された『日本一の大鏡』やアクセサリーが大量に出土した遺跡はどこでしょう」(小学校中学年版)など、郷土の歴史や文化、自然、産業に関する問題に頭をひねり、4つの選択肢から一つを選んでいた。
このほか「7月に、ハイビスカスに似たかわいらしい黄色い花を咲かせる、糸島市の市の花は何でしょう」「糸島で年間1100トン以上生産されている、いちごの品種は何でしょう」「平成30年度の統計において、糸島市の中で作付面積が1位の野菜は何でしょう」といった問題も出題された。
開会式で市教育委員会の武田巨史学校教育課長は「問題に取り組むことを通して、糸島市や皆さんが住んでいる地域のことに関心を持ち、郷土を愛する心が育ってほしい」と呼びかけた。
問題の作成に携わった深江小の髙瀬雄大校長は、講評で「2000年以上前から続く糸島には、自然や周りの人を大切にする気持ちが受け継がれている」と地域の歴史にふれ、真剣な表情で問題に取り組む子どもたちの姿にエールを送った。
参加者全員には糸島検定限定の缶バッジをプレゼント。小学校中学年は40点以上、同高学年、中学生、一般は45点以上で、“糸島マイスター”に認定される。3回目の挑戦という女子児童は「マイスターを獲りたいと思って毎年参加しているが、予想よりも難しかった」と話していた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
