【糸島市】糸農生が園児と稲刈り

 農業体験を通して食べることの大切さを学ぼうと15日、糸島農業高の生徒曽根幼稚園(糸島市井田)ゆきぞの幼稚園(福岡市西区)の園児約40人が稲刈りを行った。この稲は、6月に同高の田んぼで一緒に田植えしたもの。子どもたちは鎌を手に、黄金色に染まった稲穂を刈り取った。

自分で刈り取った稲穂を持ってにっこり

 同高では、地域と連携しながら食の魅力を伝えるプロジェクト「糸島食育道」を昨年度からスタート。動植物活用科3年生の7人が、食育や「ワンヘルス(人、動物、環境の健康を一体として考える)」について発信し、糸島の自然や食のすばらしさを知ってもらおうと、園児と交流を行っている。

 この日は稲刈りの前に、生徒たちが劇や紙芝居を通して、お米の種類や特徴、田んぼと命のつながりについて紹介した。「田んぼがきれいだと、動物もお米も元気に育つよ」というメッセージに、園児たちは真剣に耳を傾けた。

 田んぼに移動し、園児は高校生のサポートを受けながら稲刈りをスタート。「ドキドキしたけど、けっこう簡単」「たのしーい」と子どもたちは満面の笑みを浮かべた。中には、刈り取った稲穂から米粒を取り出し、一足早い「味見」をする姿も見られた。

 小山田聖(あきら)さん(18)は「子どもたちに農作業の大変さを知ってもらうことで、感謝して食べる気持ちを持ってほしかった。みんな笑顔いっぱいで、よくがんばっていた」と話していた。

曽根幼稚園
ゆきぞの幼稚園

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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