九大伊都蔦屋書店で作品展示
絵本作家・きむらみゆきさん(46)の原画や、子どもたちがワークショップで制作した絵本を展示する「もようのないキリンと小さなアーティストたちのてんらんかい」が、福岡市西区の九大伊都蔦屋書店アートラウンジで開かれている。30日まで。
きむらさんは3年前、デビュー作「もようのないキリン」を出版。作品は、19歳の頃に描いた絵本「アカシアの木」をもとに、年月を経て自身の心の変化を重ねながら再構成したもの。「あなたはあなたのままでいい」というメッセージを込め、読む人の心をやさしく励ます。会場では、二つの物語の違いを原画とともに紹介している。

展示されている子どもたちの絵本は、糸島市や福岡市に在住する園児や児童らが作った約20点。「子どもたちの感受性や、絵本の完成度の高さに驚かされる」ときむらさんが話すように、冒険ものや生きる意味をテーマにしたものなど、自由に発想したストーリーの作品が並ぶ。
23、24日には「こども作家のえほん発表会」が開かれ、子どもたち自身が自分の絵本を会場で読み聞かせをする。「自分で考えて楽しんで作った絵本は宝物のようなもの。人に見てもらうことで自己肯定感につながるはず」ときむらさん。「親子で絵本を読み合えるあたたかな時間を過ごしてほしい」と来場を呼びかけている。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
