福銀の東野さん
ニセ電話詐欺の被害を未然に防いだとして、糸島署は10月29日、福岡銀行糸島支店の東野由侑(あずのゆう)さん(23)に感謝状を贈った。

東野さんは9月30日、ATMの操作方法が分からないという60代の男性客を対応中、男性が「LINEでやり取りしている相手に、ビットコインの手数料160万円を振り込まないといけない」と説明したため、上司の成松将俊副支店長に相談し、110番通報した。男性は振込ボタンを押す直前で、被害は間一髪で防がれた。
同署生活安全課によると、管内では今年9月末時点で、ニセ電話詐欺やSNSを利用した投資詐欺・ロマンス詐欺などの被害が計23件発生し、被害総額は約1億2,000万円に上る。
入社1年目という東野さんは「今回の経験を踏まえ、これからもお客さまの話をしっかり確認し、詐欺に巻き込まれていないか気を配りたい」と話した。
梶原浩幸署長は「よく水際で止めていただいた。声をかけるのは勇気がいることだが、不審に感じたらためらわず110番してほしい」と呼びかけた。
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