まつり実行委員会
糸島市にある遺跡「平原王墓」を守ろうと活動を続けてきた、郷土歴史家で平原王墓保存会の井手將雪(まさゆき)さん(92)に、平原王墓まつり実行委員会は感謝状と記念品のアルバムを贈呈した。
平原王墓は、2006年に国内最大級の鏡「内行花文八葉鏡」が出土し、平原遺跡1号墓の出土品すべてが国宝に指定された遺跡。弥生時代後期の女王の墓とも推定されている。
井手さんは約30年前、平原王墓に祭られている女王を弔おうと、所有する約500坪の土地にコスモスを植栽。毎年10月に開催される平原王墓まつりや神嘗祭(かんなめさい)の時に満開になるよう、コスモスを大切に育ててきた。
同実行委員会は、井手さんが長年にわたって市民の憩いの場をつくったことや平原王墓の認知度向上、まつりの開催に大きな貢献をしたことをたたえ、贈呈式を行うことに。18日に開催予定だったまつりはあいにくの雨で中止だったため、実行委員長の前田俊勝さんが井手さんの自宅で感謝状などを手渡した。井手さんは「大変ありがたい」と感謝の気持ちを表した。

井手さんは平原王墓研究の集大成として、書籍『日本は太陽(アマテラス)の国』(図書出版のぶ工房)を発表している。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
