糸島市女性防火クラブ ジェンダー視点の重要性学ぶ
家庭での火災予防や地域全体の防災意識向上を目的に活動する糸島市女性防火クラブは11月27日、糸島市志摩の糸島交流プラザ志摩館で研修会を開いた。参加した200人は、女性ならではの視点を生かした防災・減災の取り組みについて熱心に学んだ。

同クラブは2008年に発足。現在は約30人が所属し、泊一女性防火クラブ、志摩いきいき女性の会、糸島二丈ひとの輪ネットの3団体が活動している。
研修会では、県自主防災組織連絡会会長の八代由美さんが「地域防災で、防災を自分事に!」と題して講話。八代さんは那珂川市王塚台区の自治会会長も11年務めていて、自身の地区で実践している防災活動を紹介した。
また、避難所では授乳支援の必要性や、性犯罪・暴力被害への対策など、男女で災害の影響が異なる点を指摘。「ジェンダー平等の視点を取り入れ、計画段階から女性リーダーが参画し、日常の訓練でも女性が意見を伝えやすい環境づくりが必要」と訴えた。
続いて那珂川市女性防火クラブ会長の池田穂波さんが、長年取り組んできた住宅用火災警報器の普及啓発などの活動を報告。「災害時にいろいろな組織と円滑に連携できるよう、日ごろから気軽に話せる関係性づくりが大切」と述べた。
熱心にメモを取りながら話を聞いた藤野日登美さん(72)は「自主防災組織づくりの大切さを実感した。女性だからこそできることも多いので、自分が住む地域でも組織化を進めたい」と話していた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
