【糸島市】糸農生 台湾の学生と交流会

 糸島農業高校と台湾の国立仁愛高級農業職業学校による交流会が15日、糸島農業高校で開かれた。農業や互いの地域文化を通して交流を深め、国際的な視野を広げることが目的。仁愛側が福岡県内の農業高校との交流を希望し、関係機関の調整により実現した。

 当日は、台湾から17、18歳の生徒15人が来校。糸島農業高校の生徒34人とともに実習や体験を通して交流を楽しんだ。開会セレモニーでは、糸島農業高校書道部が書道パフォーマンスを披露。続いて、仁愛の生徒が台湾茶や紅茶、烏龍茶などを振る舞い、参加者は茶葉の香りをかいだり、茶葉を口にしたりしながら台湾のお茶文化を味わった。

 その後、生徒たちは四つのグループに分かれ、糸島の伝統野菜「芥屋かぶ」を使った甘酢漬け作りや校内で飼育している犬とのふれあいなどを体験した。園芸技術科の生徒とわら細工作りを体験した仁愛の林彥丞さん(17)は「作るのは少し難しかったけど、細工の形が素敵。日本の生徒は優しく教えてくれて、いい人たちばかり」と笑顔で話した。ラーメンや焼き肉が好きという共通点にハイタッチを交わすなど高校生らしい和やかな場面も見られた。

 チーズケーキ作りを教えた生活科学科2年の藤ひなのさん(17)は「『ミックス』などの英語やジェスチャーを使うと、思っていたより話が通じた。日本のアニメの話など共通の話題でも盛り上がり、とても楽しかった」と振り返った。

チーズケーキを作りながら交流する糸島農業高生と台湾の生徒

 台湾から同行した校長の陳惠珍さんは、校内を見学し交流の様子を見て「日本の学校は整理整頓が行き届き、とてもきれい。糸農の生徒は自主的に行動していてすばらしい」と感心した様子だった。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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