【糸島市】九大生と地域企業 相互交流に手応え

いとしまキャリアクエスト成果報告会

 大学生が地元企業で就業体験をするインターンシップ事業「いとしまキャリアクエスト」(糸島市主催)の成果報告会が、九州大学伊都キャンパスで開催された。2年目となる今年度は、へいせいやオートシステムなど糸島市内の企業10社が22人の学生を受け入れ、地域と若者の新たなつながりが生まれた。 

 昨年12月19日に行われた成果報告会では、学生の活動発表に加え、受け入れ企業からの講評も行われた。1カ月から半年とさまざまな受け入れ期間の中、学生たちは、プロジェクト型から事業の企画立案型まで多様な活動に取り組んだ。

九大椎木講堂で開かれた成果報告会の様子

 報告のトップバッターは、運送業や観光業を展開するイトキューで活動する、共創学部4年の中尾表晴さん(23)教育学部2年の江嶋春乃さん(21)。2人は、同社の創業50周年を記念する動画制作に取り組んだ。同社が扱う農産物の市場を見学したり、バス事業の現場に出向いたりしながら、社員やドライバー、社長への取材を通じて、地域に根差した企業の歩みと未来への思いを映像に込めた。中尾さんは「『糸島が育ててくれたから地域に還元していく』という企業の思いに触れ、地域と深く関わる仕事の魅力に気づいた」と語った。学生の発表に対し、同社の砂川光邦さん(64)は「学生の自由な発想が、自社の魅力を再発見するきっかけになった」と振り返った。2月に完成予定の記念動画にも期待が高まる。

イトキューのインターン生(右側2人)と受け入れ担当者

 他企業からも「学生の視点でDX課題の解決策を導きだしてくれた」「自社だけでは築けなかった他企業とのつながりができ、次の動きにつながる刺激をもらった」と、事業が企業側にも好影響をもたらしたことが語られた。学生からは「仕事への解像度が上がった」「働くことがそのまままちの発展につながることを実感できた」など実地での学びを実感する声が相次いだ。

 市の担当者は「若い世代の市外転出が課題となる中、企業には新たな活力を、学生には地域企業で働くことの価値を実感してもらえた。糸島で働く選択肢の種まきになれば」と述べた。

 企画運営を担ったムーンベース合同会社の大堂良太さんは「企業と学生、双方が新たな視点を得る出会いの場になった」と意義を語った。 

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次