有限会社福ふくの里㊤ 社長 釘本 伊勢光さん(73)
このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで事業活動している企業や団体を取り上げ、魅力を紹介しています。今回は、共創学部3年の加藤千穂が福吉地域のおいしい魚や野菜が並ぶ直売所を運営している有限会社福ふくの里社長の釘本伊勢光さん(73)に、福吉の地域づくりで同社が果たしている役割についてうかがいました。

-2002年に開業され、都市部の人たちとの交流の場になっていますね。立ち上げの経緯についてお聞かせください。
「人口流出や高齢化、農業の担い手不足が地域の課題となる中、まちおこしを目的として1996年、50人の地域役員で福吉地域づくり推進協議会が発足したのが始まりです。その後、福吉産業まつりを開催する中で、地域外からの集客に手応えを感じ、農林水産物を中心に地域の魅力をアピールする販売施設を建設することになりました」
-福吉はどのような地域ですか。
「みんな小さい頃から同じ学校に通うので、非常に横のつながりが深い地域です。今でも、出品していただいている生産者さんは行政区ごとに分かれて班をつくっていただいています。法人化した後も月に一度、生産者を代表する生産組合と会社側で会議を行っており、その中で生産者の声を聞き、会社側からは消費者の声を伝えています」
-2021年には、新たにレストラン「旬菜旬魚ふくふく」を併設されましたね。
「福吉地域にはレストランが多くなく、福吉で愛され続けるお店づくりをコンセプトにつくりました。安い値段で海鮮丼を提供するなど福吉の海と山の食材をつかった料理を召し上がっていただけます。レストランで出合った野菜、魚を、今度は直売所で買い求めていただけるよう、そのおいしさを直接感じていただける機会にしたいと思っています」
-福ふくの里をどのような施設にしていきたいと考えていますか。
「高齢化が進んでいく中、当店に出品することで少しでも世帯の中での収入を増やし、第一次産業の後継者不足という問題の解決に貢献できたらと考えています。新規就農者はまだまだ増えておらず、補助金で最初は続けられても補助金が切れたらやめてしまう人も多くいます。少しでも収入面で助けられるような場所でありたいと考えています。また、時代が進んでいく中、常に価値観を更新していかなければいけません。同時に、時代の継承をしていくことも必要で、このバランスをとることが求められていると思います」

次回は、店長の諸熊斉さん(48)に、福ふくの里の魅力についてうかがいます。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

