21日、二丈で自主上映会
和ろうそくを基軸に、日本の伝統技術がどこで、どのように生み出されているのかを、15年の歳月をかけて見つめ続けたドキュメンタリー映画「炎はつなぐ」。14人の職人たちの姿を丁寧に追った大西暢夫監督の作品に魅せられた有志が21日、糸島市二丈の龍国寺で自主上映会を開く。

日本古来の和ろうそくは、ハゼの実を搾った蝋(ろう)を原料に、い草から取れる灯芯を使い、職人が1本1本手作業で仕上げる。さらに、ハゼの実の搾りかすは藍染め染料の発酵に生かされ、余すことなく使われる。自然の恵みと人の営みが無駄なく循環し、大きな輪となってつながっていく様子が浮かび上がる。
「知っていくと、本当は面白いんだよ」-。大西監督の言葉に心を動かされたメンバーの1人、萱野美和さんは「普段何気なく見ている路傍のハゼの実がろうそくになる過程を知り、身近なものが宝物に見えてくる」と瞳を輝かせる。
上映は九州でまだ4例目。「自主上映の輪もつながっていってくれたらうれしい」と萱野さん。小さな炎から生まれたときめきが、次の誰かの心へと受け継がれていったらとの思いも熱くする。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
