糸島観光大使、書家の小川啓華さん
前原地域の伝統行事である前原山笠の振興に役立ててもらおうと、糸島観光大使で書家の小川啓華さんが3月26日、前原山笠振興会(瀬戸章治会長)に自作の書を寄贈した。小川さんは、幼いころの祭りの記憶を筆に乗せ、力強い一筆を完成させた。

前原山笠は、戦後間もない頃には催されていたとの記録が残り、現在は11町のうち9つのまちから大人山笠が7基、子ども山笠が9基繰り出される。勢い水を浴びながら勇壮にまちを駆け抜ける姿は夏の風物詩だが、近年は猛暑への配慮から開催日を7月25日のみとするなど、時代の変化に合わせた運営を模索している。
同会は昨年8月に発足。山笠の運営をこれまでの当番町による持ち回り制から、老松神社の氏子で構成する11町の代表によって組織を立ち上げ、継続的な体制へと切り替わったばかり。山笠の安定的な運営と市街地の活性化を目指し、ポスターや手拭いなどの広報物作成を計画している。
今回寄贈された「前原山笠」などと書かれた作品は、手拭いなどとして寄付奉賛者への返礼品や、販売される土産用のグッズなどに活用される予定。
小川さんは小学生の頃、地元である筒井町の山笠に参加していた。現在、父・俊秀さんも同会役員を務めている縁もあり、今回寄贈を快諾。「私の地元前原の祭りに、書を通じて貢献できるのはとてもうれしい。この文字が、祭りを支える皆さんの力になれば」と思いを語った。
作品を受け取った瀬戸会長は「伝統を次世代へ繋ぐための、大きな後押しをいただいた。素晴らしい書に負けないよう、山笠をさらに盛り上げていきたい」と決意を新たにした。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
