伊都文化会館で戦没者追悼式
糸島市戦没者追悼式が4日、同市の伊都文化会館多目的ルームで開かれた。遺族ら77人は、糸島出身の戦没者約2千柱の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。
戦没者への黙とうの後、月形祐二市長は先の大戦から79年が経過した今なお、世界では武力衝突や紛争で多くの人が危機的な状況にあるとし「私たちは戦争の教訓を風化させることなく、恒久平和に向け努力を続けなければならない」と式辞を述べた。
遺族を代表して、小富士地区遺族会の原田明人さんは、1943年(昭和18)に39歳で戦死した父親のことを振り返り「硫黄島で戦死した父のことを残念で悔しく思っている。だからこそ、これからの未来をたった一度の人生として、自分らしく生きられる時代にしなければならない」と訴えた。
参列者は献花台に一人一人花を供え、追悼碑に向かい深く一礼し、不戦の決意を誓った。