【糸島市】メキシコ流プロレス 糸島で開校し15周年

21日に記念大会

 糸島市高田の道場に据えられたリング。息を切らしてロープを往復する足音、体が床に打ちつけられる激しい音が響きわたる。ここは、日本で唯一のメキシカン・アーティスティック・レスリング教室「レアル・ルチャ・リブレ」。2009年7月に開校し、今月で15周年を迎えた。

 校長を務めるのは、磁雷矢(じらいや)さん(59)。メキシコで国民的な人気があるプロレス、ルチャリブレの選手になりたいと、1987年にメキシコへ。プロのライセンスを取得し、2000年に帰国するまでメキシコの大小の団体に所属して活躍した。

 現在教室には、小学生から50代まで10人のスクール生が在籍し、ルチャリブレの基礎的な動作をはじめ、飛び技や複合関節技(ジャベ)などを練習。「選手は技で自分を見せるアーティスト(表現者)」との思いから、強さだけでなくテクニックを華麗に見せることも心がける。

 ほとんどの選手がマスクを着けるルチャリブレ。磁雷矢さんは「マスクをかぶると、本当の自分が出てくるんです。おとなしいサラリーマンの人でも、マスクをかぶると180度がらりと変わります」と話す。5歳からスクールに通う、リングネーム「レイ・オシート」さん(14)も「自分に似合ったマスクをかぶると、みんなを楽しませようとモチベーションがグッと上がる」と力強く語る。

 21日には創立15周年の記念大会を開催し、スクール生を中心とした対戦を繰り広げる。ルチャリブレに興味がある人は、体験でリングに上がることもできる。リングネーム「神功(じんぐぅ)」さん(54)は「普通プロレスは見るだけの人が多いけど、ここは実際に教えてもらえる場。あこがれがある人はぜひのぞいてほしい」と来場を呼びかける。

 「糸島といえば『ルチャリブレ』。ラテンの風を吹かせます!」と磁雷矢さん。生の観戦で熱い風を感じてみては。

会場 レアル・ルチャ・リブレ(高田5-24-3)
開演 午後3時半
入場無料

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