【糸島市】夏を締めくくる一大イベント サンセットライブフィナーレへ

来月7、8日 30回目を節目に

 糸島市志摩芥屋の美しい海岸線をバックに開催されるSunsetLive(サンセットライブ)。福岡の夏の終わりを告げる風物詩となっていた、この大規模な音楽フェスティバルが30回目を迎える今年9月7、8日で幕を閉じる。

初回のサンセットライブ。二見ヶ浦の夕日をバックに開催されていた

 夕日が落ちる頃には幻想的な雰囲気が漂う芥屋海水浴場をメイン会場とし、周辺に複数のステージが用意され、国内外のアーティストが参加し、多彩なパフォーマンスを繰り広げてきた。当初500人で始まった観客は年々増え、3日間で延べ1万5千人以上もの動員を誇る一大イベントとなった。

 糸島市と福岡市西区にまたがる二見ケ浦海岸を臨む地に「Beach Cafe Sunset(ビーチカフェサンセット)」を構える林憲治(63)さんが、「音楽を通して、糸島の自然の素晴らしさに目を向けてもらい、次世代へ残したい」との思いで1993年、同店を会場にスタート。合言葉は「Love&Unity~大いなる自然とその恵みに感謝~」。海をこよなく愛するサーファーである林さんと、その思いに共感した仲間たちが、共に創り上げる、当時は珍しかった野外イベントの誕生だった。

 年々規模を拡大し、02年には会場を現在の芥屋海水浴場に移し、翌年からは3日間の開催に。16年からは2日開催となり、コロナ下の休止を経て昨年復活したが、30回の節目にファイナルとすることになった。林さんは「掲げたコンセプトのもと、ある程度やってきたという思いがある。時代が変わりつつある中で、何かが終わらないと何か新しいものは生まれない」と語った。

 設営から運営まで一貫して「手作り」をコンセプトとする同ライブには、地元関係者、全国から駆け付けるボランティアなど多くの人が関わる。同ライブの歴史と共に歩んだ3人を順次紹介する。

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