伊達日菜多さん 10月12日、志摩でコンサート
歌や音楽、ダンスで表現するミュージカルに魅せられて、プロの道を志す伊達日菜多(ひなた)さん(19)が10月12日、糸島市志摩のいとの森の歯科室エントランスホールでコンサートを開く。
同市前原小、前原西中と生粋の糸島っ子。5歳の時、祖母に連れられ福岡市の博多座で宝塚歌劇団による「ロミオとジュリエット」を鑑賞した。華やかな舞台に心を奪われ「私もやりたい」。10歳で児童劇団に入団し、中学ではジャズダンスや声楽のレッスンも受けた。高校は自由にカリキュラムが組める博多青松高校に進学。朝レッスンに行ってから学校へと、やりたいことにまっすぐ取り組んだ。レッスンでの厳しい指導に駅のホームで涙がこぼれたこともあったが、「好きだから」翌日にはまた前を向いた。高校卒業後は、バイトとレッスンの日々。「ミュージカル俳優として食べていけるように」。上京を視野に、大きな瞳を輝かせながら夢に向かって邁進(まいしん)中だ。
エントランスホールにグランドピアノが常設される歯科室には中学生の時、初めて訪れた。診療の合間、音楽好きな医院長の原田愛さんの伴奏で「サウンドオブミュージック」などを歌った。「いつかここでコンサートをやれたらいいね」と語り合った夢が実現した。「19歳で1人でコンサートができるなんて、本当に貴重な経験」と感謝する。
コンサートのタイトルは「ひだまり」。ジブリやディズニー、ミュージカルの名曲と、誰もが知っているような懐かしい曲を用意する。「太陽の光が集まったひだまりのようなあたたかい空間をお届けできるように」心を込めて練習を重ねる。