【糸島市】“読者の広場” 「自分のいのちが地球につながる」

カジュアルな雰囲気で子どもたちに語りかける春山さん

ヤマップのCEO春山さん講演

 糸島市の深江小学校PTAは10月16日、糸島市の同小にて株式会社ヤマップのCEO春山慶彦さんをお招きし、児童を対象にした講演会「生きるよろこびと自然経験」を開催しました。

カジュアルな雰囲気で子どもたちに語りかける春山さん

 山歩き地図アプリYAMAPや、源流となる山と水の流れを基盤とした「流域地図」など、自然と生活を身近にする画期的なツールを開発され、豊かな未来をつくる文化起業家として注目を浴びる春山さんですが、カジュアルないでたちと優しい声で会場はリラックスした雰囲気に包まれました。

 「どんな大人になりたい?」という質問に考えこむ子どもたち。「何になりたい?」と職業を考えることはあっても、どんな大人になりたいかは考えたことがなかったみたい。自然の中で、自分が自然の一部であること、自分のいのちが地球につながっていると感じることが人の心を豊かにしてくれること、生きていることはよろこび、好きな事を大切にする生き方の表現として仕事があるということ、小学4年生の時に真っ赤に染まる夕焼け空の下で「自分は自然の一部だ、自然に守られている」と感じ「広い、大きい、深い大人になりたい」と思ったという春山さんの原体験もお話してくださいました。AIやIT技術が進化し、実体験なしに知識を得られる時代だからこそ、自然経験を大切にしたい。

 二丈岳のお話、思いがけない歌の贈り物など全ては書ききれませんが、春山さんのお話と何事にも真摯(しんし)に向き合う姿勢に、子どもたちと一緒に拝聴した大人も自分の中の原風景を思い出して心が震え、自分の生き方を見つめ直す貴重な時間となりました。

 (深江小PTA坂田多見子)

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この記事を書いた人

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