志摩中1年 両親が全力サポート
マリンスポーツのSUP(スタンドアップパドルボード=サップ)の日本代表に、糸島市の志摩中1年、深井来海(くるみ)さん(13)が選ばれた。20日から米フロリダ州で開かれる、国際カヌー連盟のSUP世界選手権に出場する。
SUPは、ボードに立ってパドルを漕ぎながら水上を進むスポーツ。9月15日に石川県小松市で選考会が行われ、200メートルのスプリントと6.2キロのロングディスタンスに出場して速さを競い、小・中学生の部で優勝。世界選手権では、U15のクラスなどに出場する。
来海さんは、SUPインストラクターの父、隆史さん(51)の影響で、4歳頃からSUPを始めた。隆史さんのコーチのもと、小1の頃から本格的にレース競技に出場し、実力を付けてきた。
「練習ははっきり言って、厳しいと思う」と隆史さん。週末の練習は1日6、7時間。雷の日以外は、どんなコンディションでも海に出て、100メートル先のブイまで全力で10往復するなど、まさに体力勝負だ。「自然相手だから、これくらいやらないと」とあえてハードな練習を課すが、「きついトレーニングにも耐える力があるのが、来海の良さ。きちんと基礎を培ったのが、今回の結果につながった」と評価する。
来海さんは身体の可動域を広げるよう、週に一度はスポーツジムでボディメンテナンスのトレーニングも行う。身体づくりのため、母の友梨さんも栄養バランスを考えた無添加の食事で、全面的にサポートする。
「世界選手権では自己最速タイムを出して、世界一を目指したい」と、褐色の肌を輝かせて笑う来海さん。家族一丸となり、世界の頂を目指す。