【糸島市】糸島で「輪島ルシェ」

能登半島の復興支援へ

震災と水害からの復興支援のため輪島に帰る友人の力に少しでもなれたら」と心を寄せた有志が21日、糸島市二丈の深江海岸にある古民家「うみかえる」マルシェを開催する。能登半島への思いを込めた焼き菓子やパン、お弁当の販売に加え、蚤(のみ)の市や物品提供を通じて、地域資源の循環を促進し、売り上げを復興活動支援に送る

輪島塗のお椀をモチーフにデザインしたロゴと有志の一部

 石川県輪島市に帰郷するのは坂本かをりさん。夫の故郷である糸島市で暮らしていたが、一時的に帰省していた実家で震災に見舞われた。「食器棚が次々に倒れて、食器の割れる音と家のきしむ音が鳴り響く」激しい揺れで自宅は半壊し、避難所での生活を余儀なくされた。「避難所の人数が減ることで、支援が行き渡る」と2週間後には家族5人で糸島へ。しかし故郷の復興状況は厳しく、やっと前を向いて立ち上がろうとした飲食店もあったのに9月に発生した水害で、再建に向けて動きだしていた地域が再び大きな打撃を受けた。1年経った今も、「建物を解体するにも作業員が不足し、現場へは片道2時間かけて通わなければならないところも」。扉のゆがみなど少し修繕すれば住める住宅でも「工期は1年待ちと言われた」など震災から1年経とうとしている今、大規模火災となった朝市がようやく更地となったが、まだそのままの家屋がたくさん残っているという。地元で踏ん張るいとこたちの姿に、大工である夫と復興支援に携わるため、輪島に戻ることを決意した。

 「遠い場所での話ではなく、家族が被災したような気持ち」と仲間たちは、今後も定期的に「輪島ルシェ」を開催予定。糸島と能登がつながり、巡り、支援の輪が広がるよう活動を続ける。

開催時間   午前11時から午後4時
Instagram 輪島ルシェ

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