【糸島市】糸島八景、朝の風景画を発売

西日本新聞セレクトモール

 アーティスト、大川博さんによる本紙の風景画連載「糸島八景」で、「糸島の朝」をテーマにした作品販売が西日本新聞セレクトモールで行われている。インターネットで通販が楽しめるショッピングモールで、電話でも受け付けている。

「糸島の朝」の風景を描いた8枚の連作。4枚、8枚を選んでセットでの購入もできる

今回はバラ色に染まった大空の下に広がる糸島の風景を描き、8枚の連作となっている。いずれの作品も鷹(たか)のミサゴが悠然と空を舞っている。リトグラフ風に仕上げたデジタルペインティングで、額装している。
100枚限定でエディションナンバーをつけ、落款を押している。

《価格(税込)》
 1枚(額装)送料込み    …1万2千円
 4枚セット(額装は1枚のみ)…3万5千円
 8枚セット(同)       …6万円4千円

ご購入の申し込み
西日本新聞セレクトモール
電話  092(558)8127(平日午前10時~午後5時)
    ※電話によるお申し込みは1月14日以降
URL  セレクトモールのウェブ

―糸島の朝―

冬はつとめて。

冬の早朝はいい。

澄んだ空がバラ色に染まるとき。

鷹が空を舞う。

ミサゴという名の鷹が。

初夢に見ると、縁起が良いとされるもの。

一富士二鷹三茄子。富士は不死、無事に通じ、鷹は百鳥の王、高・貴に通じ、茄子は成すに通じると言われている。

糸島には糸島富士こと、可也山がある。

そして、豊かな玄界灘の魚を餌とするミサゴという鷹が空を舞う。

絵にすれば、糸島富士のそびえる糸島のバラ色に染まる大空を舞うミサゴを一枚に収めました。

1 糸島の朝 海

志賀島に続く「海の中道」

玄界灘と博多湾を画する砂州の向こうに

伊都国と呼ばれた地が見える

中心にまろやかな可也山がそびえ

島と山に囲まれるように

伊都国の農地が広がる

バラ色の染まる大空をミサゴが舞う

2 糸島の朝 夫婦岩

白い鳥居の結界の先

イザナギとイザナミの依り代とされる夫婦岩

冬の朝空に舞うミサゴ

海は凪ぎ、海面にうっすらと白い鳥居映り込む

3 糸島の朝 芥屋大門

カテドラルの如き、芥屋大門

バラ色の空から、天女が舞い降りる朝

ミサゴが神の化身に見えるとき

様々な伝説が生まれるとき

 4 糸島の朝 引津亭

万葉集に寄せられた

引津亭で詠まれた数々の和歌。

汐待する旅人の不安感、郷愁を詠んだ歌に遣新羅使の心が伝わってくる。

天飛ぶや 雁を使に 得てしかも

     奈良の都に 言告げ遣らむ

冬の朝 引津亭 舞うミサゴ

    糸島富士に バラ色の空

5 糸島の朝 可也山

糸島の人々の神名備である可也山

冬の田園の上を舞うミサゴ

無事に感謝し、豊穣を祈るとき

6 糸島の朝 雷山千如寺

葉が落ち、根幹だけの大カエデ

樹木においては、生命の維持を支えるものは根と幹だけ

美しき紅葉

生命萌える青紅葉

草花が枯れゆき、静かに寒さに耐える季節

7 糸島の朝 白糸の滝

岩清水が描き出す水の表情

ピンと張り詰めた空気の中

滝しぶきの音

バラ色に染まる空に舞う

ミサゴが静かに見守っている

8 糸島の朝 櫻井神社

楼門をくぐり

拝殿のさきの

本殿には神様が。

人々が、一年の無事を祈るとき

バラ色の空にミサゴ舞う

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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