稲留行政区 有志「地域の安心に」
「戸締り用心、火の用心!」。糸島市志摩の稲留行政区に住む有志ボランティアが、昨年12月から地域防犯のためパトロール活動を行っている。
世間で凶悪犯罪が増加する中、「地域の安全を自分たちの手で守ろう」と始めた取り組み。パトロール開始にあたり、行政区に提案書を出し、地域住民の理解を得て実施に至った。現在のメンバーは8人。3人1組になり、週2回ほど昼や夜に約1時間巡回する。
12月19日の午後1時からパトロールを行ったのは、メンバーの吉村友昭さん(67)、青木孝さん(74)、吉松美佐子さん(69)。ハンドマイクで「安全パトロール中です」と家々に呼び掛け、「不審者見たら110番」「飲酒運転は絶対にダメ、稲留からなくしましょう」とメッセージを発信しながら、各地区を歩いた=写真。
45年間ほど稲留に住む吉松さんは「ここもずいぶん高齢化が進んだ。自分たちにできることをして、地域の安心につながればと思う。歩くのは運動にもなるしね」と笑顔で語った。
吉村さんは「今後は、防犯看板の設置や防犯カメラ・電灯の増設など、犯罪抑止のための対策も検討したい」と意欲を見せた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)