25年度限定 コンビニ利用増図り窓口の混雑緩和
糸島市 マイナカード利用でお得に
糸島市は、マイナンバーカードを利用し、コンビニエンスストアなどで住民票の写しなどの証明書を取得する際の手数料を2025年度に限り、1通あたり一律100円に値下げすることを発表した。従来の手数料と比較して最大300円、市役所窓口より最大350円安くなる。26年度以降は1通あたり一律200円とする。
市役所市民課によると、昨年11月末現在のマイナンバーカードの申請率は92%(県94.7%)、保有率は76%(県76.2%)。
コンビニ交付は、21年度の交付件数が1万6,916件だったのが、昨年度は3万2,576件とほぼ倍増。昨年11月末時点の交付件数は2万2,832件で、交付率全体の36.2%を占めている。
同課は「通常で10分から15分程度、転入転出の手続きが集中する3月は30分前後の待ち時間が発生している」と説明。市は手数料値下げを通じて、市民にコンビニ交付の便利さを実感してもらい、利用増加を図ることで市役所窓口の混雑を緩和し、待ち時間の短縮や市民サービスの質を向上させる狙い。
コンビニ交付の対象
▽住民票の写し
▽戸籍の附票の写し
▽戸籍謄本・抄本
▽所得・所得課税証明書
▽印鑑登録証明書
現在のコンビニ交付手数料は250円または400円、市役所窓口では300円または450円。
コンビニ交付は市内のコンビニ31店舗のほか、マックスバリュ前原(糸島市浦志)、イオン糸島(同市志摩津和崎)に加え、全国のコンビニで利用可能。住民票と印鑑証明書、所得証明書は毎日午前6時半から午後11時まで、戸籍関連は平日の午前9時から午後5時まで利用ができる。
月形祐二市長は「身近な場所で住民票などの証明書を便利に取得できる仕組みを市民に広めて、長期的な市民生活の快適化を目指したい」と述べた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)