市運動公園
糸島市消防団(石郷弘太郎団長)による消防出初式が12日、糸島市の市運動公園で開かれた。石郷団長以下444人が参加し、防災にかける思いを新たにした。
消防殉職者に黙祷が捧げた後、県知事表彰として人命救助者4人に感謝状と永年勤続者(20年)20人に表彰状を贈り、県消防協会から前原分団と芥屋分団に「竿頭綬」、30年から10年まで5年刻みで永年勤続者121人と優良団員54人が表彰された。
月形祐二市長は「昨年8月29日、台風10号の接近により警戒レベル4の避難指示を発令した。市内で甚大な被害はなかったが、災害への備えがいかに重要かを改めて実感する年となった。消防団の活動は地域住民との共助の精神であり、市民一人一人の生命を守るための欠かせない存在。崇高な消防精神のもと、なお一層の精進を」と述べた。
石郷団長は「市民の生命、身体、財産を守るとともに、地域活動に努めたい。近年、社会環境や就業構造が変化し、新しい時代に求められる消防団のあり方を模索している。SNSなどを活用し住民の皆さんに身近に感じてもらうことで安心感へつなげ、消防団への理解を広めていきたい」と話した。
市消防本部の進藤俊典消防長は「我々の生活が自然災害と隣り合わせであることを強く認識し、予測困難な災害に対しても市民の生命、身体、財産を守り、地域住民の期待に応えるため訓練を行う」と訓示を述べた。
式の閉式後、市内の中学校の吹奏楽部による合同演奏や市消防団まとい班による伝統演技が披露された=写真。
公園駐車場では、はしご車やポンプ車の試乗、防火服の試着体験ができるコーナーが設けられ、子どもを連れた家族が楽しむ姿が見られた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)