ITOSHIMAいいもの商談会
糸島市役所の市民ホールで1月28日、市内の商工業者が自社製品をアピールする「ITOSHIMAいいもの商談会」(市商工会主催)が開催された。起業して間もない事業者から、伝統の技を生かしながら新商品や加工品の開発に取り組む老舗まで、個性豊かな19の事業者が出展した。
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会場には、県内外から訪れたバイヤーや食品関係者(50社74人)が集まり、各ブースを巡りながら、生産者から直接商品の開発背景や特徴を聞いた。熱心に質問を交わしながら、活発なやりとりが行われた。
トマト栽培を手がける「かわぞえ農園」は、調味料を一切加えず、加熱のみで糖度を調整したトマトソースやケチャップを紹介。「糖度を高めるため、水分を極力抑え、ストレスをかけて育てた」とこだわりの栽培方法について説明した。また、カキの養殖を行う「筒井水産」は、かきをぜいたくに使ったさつま揚げを出品。試食した来場者からは「かきがごろっと入っていて、かむたびに旨みが広がる」との声が上がった。
出展者の1人は「自ら販路を開拓し、自分で売る努力は大事だが、周囲の協力を得ながらコミュニティーを広げる絶好の機会になった」と話した。商工会の担当者も「まずは地元でお互いの商品を知り、地域の人々にファンを増やしていきたい。そこから全国へと販路を広げるきっかけにしてほしい」と市民に身近な場所での開催の意義を強調した。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
絵解き・新庁舎の開放的な空間で開催された商談会