糸島のイチゴ農家、イチゴスイーツを販売

つみたてのいちご

 イチゴのおいしい季節がやってきた。糸島市のイチゴ生産者で、栽培から加工、販売まで手がけて人気を集めている2店を紹介する。(糸島新聞・2023年2月3日掲載)

目次

slowberry strawberry(スロウベリー・ストロベリー)

 キャッチフレーズは「スロウに育てて、すぐに食べると、ベリーおいしい」。平田謙次さん(45)はゆっくり、じっくりイチゴを育てる。一日でも長く株から離さないようにして、養分を蓄え完熟させる。そんなイチゴは、一粒のおいしさが最大限ひきだされ、甘みがギュッとつまった味。
 平田さんは、2015年に糸島市に移住。お店は昨年1月にオープンした。「イチゴに自信があったから、スイーツにしてもおいしくなるはずと思った」。
 商品のこだわりは、鮮度。朝摘んだばかりのイチゴで、妻の浩子さん(42)がイチゴ大福やイチゴサンドなどを作る。ジャムやスムージーにも、「イチゴの味がよく出るから」と、摘みたての品質が良いものを使う。パックに詰められた生のイチゴは、どれも大粒でツヤツヤ。
 口コミで評判が広がり、土日は30分で商品が完売することも。「予想以上の反響」と平田さんも驚く。
 お店が開くのは、イチゴシーズンの5月上旬まで。そこからまた来年の苗を育てることが始まり、仕事は続く。じっくりと愛情込めて育てられたイチゴを、心ゆくまでゆっくり味わってみては。

糸島市神在西3-9-56 11~16時(なくなり次第終了)水曜休み 問い合わせ(332)7547

糸島いちご園

 志摩御床でイチゴを作って、今年で64年目。友納慶彦さん(82)一家3世代で、あまおうを栽培する友納農園、5種のイチゴが食べ放題のイチゴ狩り、スイーツ販売のキッチンカーを経営する。
 キッチンカーは、昨年4月にオープンした。担当するのは、慶彦さんの孫である石井祥清さん(26)。「うちのおいしいイチゴを、たくさんの人に食べてほしい」と、友納農園のあまおうを使ったスイーツを提供する。
 おすすめは、個数限定のスペシャルスムージー。約10個のフレッシュなイチゴとホイップが、あまおうスムージーをぜいたくに彩る。イチゴを思いっきり味わいたい人にうってつけの一品だ。とろとろのあめがかかったイチゴあめも、若い人を中心に大人気。
 旬の時期に摘んだイチゴを凍らせて、夏場にはかき氷として販売。一年を通して友納農園のイチゴが楽しめる。
 慶彦さんの妻シゲノさん(77)も、裏方としてキッチンカーを手伝う。「お客さんと直接話して、『おいしかった』と言ってもらえると、自分も元気になりますね。早くもファンになってくれる人がいて嬉しいです」と笑顔で話す。
 観光農園として、イチゴ狩りも今年1月に新しくスタートし、友納一家の挑戦は続く。これまで築かれた礎をさらに発展させ、これからもおいしいイチゴを届け続ける。

糸島市志摩御床1421
開店予定など毎週インスタグラムでお知らせ。アカウント:itoshima.amaooo

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

目次