二丈
草木を潤す春の雨が降る頃、しっとりと紫の花房を垂らすフジが各地で見頃を迎えている。

糸島市二丈の豊栄建設敷地では、道路沿いに約18メートルにわたって藤棚が伸び、通りがかった人たちも思わず足を止め、風にしなやかに揺れる花房の美しさに見入っている。「今年は花付きがいい」と、丹精込めて手入れをしている川﨑芳孝さん(72)は、藤棚を見上げ満面の笑み。甘い香りに誘われ、ぶんぶんと羽音を立てて飛び交うクマバチにも「電話はせんけど必ずこの季節にやってきて、かわいいんですよ」と目じりを下げた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)