鎮守の森舞台に野外展示も
糸島市志摩馬場の六所神社で6日、「六」にちなんだ祭典が行われた。和太鼓とライブペイティングの奉納に加え、鎮守の森を舞台にした野外展示も行われ、初夏の深緑に包まれた境内は太鼓の響きや来場者の熱気に満ちた。

神前では、和太鼓表現師・池脇晋輔さん率いる和文化芸能「一期一会」が、気龍絵師・日幸知さんとともに奉納演奏と絵の共演を披露。舞いながら帯を結び上げる「帯結び舞」や、振袖の美しさを際立たせる「振袖太鼓」など、リズミカルな演出が続く中、漆黒のキャンバスに真白な龍が浮かび上がり、境内には大きな拍手が広がった。
社殿を囲む鎮守の森では、2人のアーティストによる約20点の作品が野外展示された。作家の1人・西原史尋さんは「木を傷つけないよう展示方法に工夫をこらした。緑あふれる空間の中、高い位置に飾ったり、木陰に設置したりして、いろんな視点で森と作品を楽しんでもらえるようにした」と話した。

「六の日」にちなみ、神社では朝6時と夕方6時に祭典を実施。名前や誕生日など「六」に縁のある人には粗品も用意された。昨年に続き訪れた天願仁美さんは「今日はなんとなく足が向いて来てみたら、応援している太鼓のメンバーにばったり会えた。龍と和太鼓と神社という絶妙な組み合わせ。六の日のご縁に感謝したい」と笑顔を見せた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)