食べることの大切さ学ぶ
農業を体験しながら食べることの大切さを学ぼうと6月23日、糸島農業高の生徒と、曽根幼稚園(糸島市井田)、ゆきぞの幼稚園(福岡市西区)の園児39人が、同高の水田で一緒に田植えを行った。

同高では、地域の子どもたちと連携した食育活動「糸農食育道」プロジェクトを昨年から始動。動植物活用科3年の生徒7人が「未来のいのちを育てる力を子どもたちに届けたい」との思いから活動を行っている。
田植えの前に、高校生たちはピーマンやニンジンなどの野菜に扮(ふん)して登場し「元気になる栄養がつまっているから、しっかり食べようね」と呼びかける劇を披露。また「お米はたくさんの人に大切に育てられているんだよ」と伝える自作の紙芝居も行った。

続いて田んぼに移動。園児たちは、高校生から「これがおいしいお米になるよ」と苗を手渡され、丁寧に植えていった。
曽根幼稚園の久行唯之園長は「昨年も糸農生と田植えを体験し、野菜嫌いの子がモリモリ食べるようになったり、給食を残さないよう自分たちで言い出したりと、変化に驚いた。今回も子どもたちにとって『食』を知る良い経験になってほしい」と話した。
土生早苗さん(18)は「何でも好き嫌いせずにおいしく食べてもらえるよう、自分で育てて食べる大切さを伝えていきたい」と意気込みを語った。
今後は生育観察を経て、10月ごろに収穫し、自分たちで育てたお米を使っておむすびづくりを行う予定にしている。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)