伊都文化会館自主事業・糸島市制施行15周年記念事業として6月15日、「原田節(たかし) オンド・マルトノの世界」を伊都文化会館で開催した。オンド・マルトノは、鍵盤・弦・スピーカーからなる幻想的な音が出る楽器。国内にわずか10人ほどしか奏者がいない希少な電子楽器オンド・マルトノの生演奏を地域の人たちに届けたいという強い思いと、三井住友海上文化財団をはじめ各団体の協力によって実現したコンサートだった。

演奏は、国内屈指のオンド・マルトノ奏者・原田節氏と、7弦ギター奏者・尾尻雅弘氏によるもの=写真。C・ドビュッシー:美しき夕べ、糸島市イメージソング「輝く刻の中で」など17曲以上が演奏され、豊かで幻想的な音色が波のように響き渡って会場を包み込み、聴衆の心と体をリラックスさせ、記憶に残る音楽体験となったと思う。
文化に出合う「ときめくひととき」を届けることができ、市制施行の節目の年に花を添え、文化振興にも大きく貢献できたと確信している。
(伊都文化会館館長・三笠聖二)
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)