【糸島市】世代を超え伝統つなぐ

「一貴山校区盆踊り大会」

練習会 輪になって動きを確認

糸島市の一貴山校区で毎年行われている「一貴山校区盆踊り大会」(8月18日)に向けて8日、同校区コミュニティセンターで盆踊りの練習会が行われた。

 長年踊り続けてきた地元住民の動きを頼りに、移住者や盆踊りに関心のある男女約10人が集まり、輪になってお囃子(はやし)に合わせながら動きを確認。浴衣姿の参加者も見られ、近づく本番への気持ちが高まった。

輪になって練習する参加者たち

 この盆踊りは、校区内の波呂にある龍国寺が発祥であり、江戸時代に波呂の人々が京都で笛太鼓と踊りを習って伝えたとされる。昔は手振りが今よりも低く「地を這(は)うように踊りよんしゃった」と語られる。「平家の菩提(ぼだい)を弔うために始められたこの踊りは、動的な色の強い一般的な盆踊りとは一線を画す、祈りの舞いとでもいうべきものだ」と関係者は語る。

 初めて踊りに挑戦したという男性は「今まで出合った盆踊りの中で一番難しいかもしれない。回転が多くて先生の動きを見失ってしまう」と笑った。また、各地の盆踊りを楽しむ参加者は「見よう見まねで輪に入れるのが盆踊りの良さ。老いも若きも自然に楽しめる」とその魅力を語った。

 16日には、一貴山小学校の全校児童も練習する予定。これまで中心となって踊りを伝えてきた人が高齢となり、バトンを受け継いだ地域の一人は「大人も真似ながら、一生懸命踊って楽しんでいる。そんな姿を子どもたちに伝えていきたい」と話した。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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