【糸島市】“九大生が聞く!!ビジネス最前線 in糸島”地元の人と一緒に商品開発

株式会社糸島ミルクプラント㊦  広報担当 高田 史代さん(50)

 このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで活動している企業や団体を取材し、その魅力を紹介します。芸術工学府修士2年、北垣玲音が前回に引き続き、「伊都物語」という人気ブランドの乳製品づくりをしている株式会社糸島みるくぷらんとを取材させていただきました。今回は、広報担当の高田史代さん(50)にインタビューをしています。

宮﨑代表取締役(左)と高田さん

-他社と協力して商品開発をしているそうですね。

 「当社が開発してきた商品は、自社製品を用いたジャムやお菓子、お酒、せっけんなど多岐にわたります。その多くが『伊都物語』と同様に安心・安全、素材や物の持ち味を尊重し、それを活(い)かすことに力を注いでいる方々との『ご縁』でつながった取り組みです。こちらのコンセプトと合えば、『一緒にやりましょう』という感じで、自然と始まります」

-地元との関係を大事にされているんですね。

 「なるべく地元に寄り添ったものをつくりたいとの思いで、糸島で農作物などを作っている人とのつながりを、とても大切にしています。最近出した『糸島だいだいのむヨーグルト』は、だいだいがオーガニックで作られているという点に共感し、一緒に商品化しました。体にも口にもやさしい、余計な手を加えない商品をつくりたいという思いが一致しました」

-ほかにも、こうした商品はありますか。

 「のむヨーグルトを使ったバームクーヘンや、伊都物語の牛乳を使ったドーナツ棒などもその一環です。また、お声がけをいただいて、『伊都物語』のブランドと合うものであれば、食品以外の商品も手がけていて、よーぐるとせっけんも作っています」

-商品の展開にあたって、特に意識していることはありますか。

 「糸島の方々とどんどん関わって、一緒に活動できるようになればと思っています。新しい挑戦をしていきながら、地域とともに商品づくりをしていきたいですね。創業当時から、チャレンジ精神を大切にしてきています。日ごろから、アンテナを張って、『ワクワクすること』『楽しいこと』をしていかないといけないと感じています」

他社と一緒に開発した商品

 取材を終えて

 地元への深いこだわりと、本物を届けるという一貫した姿勢。やりたいことを丁寧に形にし続け、確かなブランド力を築き上げながらも、それにおごることなく、新たなチャレンジを重ねる姿が印象的でした。「伊都物語」が多くの人に支持されている理由は、その誠実なものづくりの姿勢にこそあるのかもしれないと思います。自分の信じた道を貫く姿勢に、学ぶべきものがあると感じました。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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この記事を書いた人

1917(大正6)年の創刊以来、郷土の皆様とともに歩み続ける地域に密着したニュースを発信しています。

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