NPO法人 故郷今宿の海辺に
女性解放運動家で糸島郡今宿村(現福岡市西区今宿)出身の伊藤野枝(1895-1923)を顕彰していこうと、野枝の詩碑を建立するための活動がスタートする。「NPO法人伊藤野枝の会・今宿」が故郷今宿の海辺に建てる計画を打ち出し、その活動の始まりとなる集い「伊藤野枝メモリアル2025」が15日、JA福岡市今宿支店(今宿1丁目)などで開かれる。

今年は、野枝の生誕130年。この節目を機に、時代を超えて野枝の理念を継承し、自由と平等、差別のない社会の実現につなげていこうと、有志らが同法人を設立した。募金の目標額は700万円で、完成は来年9月の予定。詩碑には、女流文芸雑誌「青鞜(せいとう)」での野枝のデビュー作「東の渚(なぎさ)」を刻む。
集いは午前と午後の二部。午前の部は9時にJR今宿駅前に集合、野枝ゆかりの地をフィールドワークする。定員20人、参加費500円。午後の部は1時からJA支店会議室で実施。同法人や詩碑建立についての説明、野枝に関する放送劇などを上映する。参加費無料。事前予約が必要。申し込みは、同法人=070(9180)4168。
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「風よ あらしよ 劇場版」、10日に上映会 伊藤野枝の短くも激しい生涯を描いた映画「風よ あらしよ 劇場版」の上映会(日本語字幕・副音声付)が10日午後2時半と午後6時半の2回、福岡市西区西都のさいとぴあで行われる。吉高由里子さんが野枝を演じる。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)