ママライター育成講座 開講
子育て期の女性の視点を生かしたライターを育てる「ママライター育成講座」(ママトコラボ主催)が8月29日、糸島市前原東の伊都文化会館で始まった。妊娠中で、これから子育てが始まる母親も参加して11人が受講。11月までの全8回を通じて、取材や写真撮影のコツを学び、ライターとしての力を磨く。修了後には、卒業制作として受講生の記事が糸島新聞の新春号に掲載される予定だ。
第1回は、地域づくりの編集・デザインに取り組む「ストーリィデザイン」代表取締役の髙山美佳さんが講師。「物語を見つけるまなざし講座~それは、子どもたちへの贈り物~」と題して基調講演を行った。

髙山さんは結婚を機に久留米市田主丸町の田園地帯に移住した。子育てを楽しむ工夫の中で地域の魅力に気づき、一眼レフカメラで風景を撮影して発信。その活動は次第に、まちづくりに関するさまざまな取り組みへと広がっていったという。その歩みを紹介しながら「身近な風景の中にも背景を探れば物語があり、それを知れば1枚の写真も特別なものになる」と語りかけた。
受講生たちは「『知らん、こそが力』という言葉に勇気をもらった。何気ない日常の中の歴史や人の思いを知り、それを子どもたちにも伝わる文章にして伝えていく大切さを学んだ。自分もそうした力を身につけて貢献したい」「『考えるより行動する』というフットワークの軽さでいろいろな縁とつながる様子が印象的だった」と感想を話した。
ママトコラボ代表の尾崎恭子さんは「受講生が培ったスキルは、記事執筆だけではなく、地域づくりに主体的に関わる力へつながっていく」と本講座の持つ魅力を話した。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)