深江保育園
住宅建設現場で出る木の端材を再利用し、親子でイスや写真立てを作る「出張こども大工」(松吉建設主催)が8月30日、糸島市の深江保育園で行われた。年長児21人とその保護者が参加し、初めて触れる電動工具を使って、ものづくりを楽しんだ。

子どもたちは建築現場で使う黄色のヘルメットをかぶり、軍手をはめて準備万端。テーブルには、幅約40センチ、高さ30センチのいす用部材が家族ごとに用意され、本物の電動ドリルを使ってネジで固定していく。難しい作業は保護者や同社社員がサポートしながらも、子どもたちは「出来上がったらママにあげるね」などと声を弾ませ、わいわいと取り組んだ。

完成したいすに座りご満悦の大庭慶悟くん。父の隼人さんは「家には電動ドリルはないので、親子で一緒に体験できて貴重な経験になりました」とほほ笑んだ。
住宅建設に使う木材は規格寸法が定められており、切り出しの際に約1割が端材として発生するという。「廃棄される予定の端材が作品に生まれ変わり、さらに、ものづくりを楽しいと感じてもらえる機会となればうれしいです」と同社社員は話す。
端材は安全に木工に使えるよう、カット面などを丁寧に研磨。その下準備は、志摩久家の社会福祉法人・香月福祉会MUKAの利用者に依頼する。端材活用は、地域福祉とのつながりにも広がっている。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)