月形市長訪問
糸島市の月形祐二市長は8日、今年度100歳になる市内の高齢者3人を訪ね、「いつまでも健やかで」と長寿を祝った。月形市長が訪問したのは、西﨑ウメノさん(99)と相薗ふさゑさん(99)、波多江ミユキさん(100)の3人。
西﨑さんは、80歳を過ぎるまで海の岩場でウニなどを獲っていたという。現在は「自分の自由にさせてもらっている」といい、長寿の秘訣(けつ)は「毎日歩くこと。かなり歩いています」と胸を張る。
夏の間も日の出前に散歩に出かけるといい、「長年続けていますが、朝の散歩は気持ちがいい」とにっこり。家族は「高齢者を対象とした校区の行事を楽しんでいる」と話し、地域活動にも積極的に参加している。

「きれい、かわいい、美しい、元気ですねと言ってもらえるとうれしい」と話す相薗さん。週に1回デイサービスに通い、日々の楽しみは「塗り絵」だという。プリントされた絵に色鉛筆で色を塗ることで頭を使い、「自分の口で食べて、たくさんしゃべる」ことが元気の源だと話す。自分で化粧をし、身支度を整えるための高い「女子力」が健康の鍵だ。

「花が好き」だという波多江さん。テレビで韓国ドラマを見るのがお気に入り。入居する施設スタッフによると、市内生まれで5人の子どもを育て上げ、戦争も経験し、多くの苦労を乗り越えてきたという。
入居から12年がたち、今年6月に100歳を迎えた今も元気、元気。「自分のことはたいがい自分でしよります」と語る波多江さんは、週2回デイサービスにも通い、掃除や洗濯の手伝いを受けながら、知人との会話を楽しんでいる。

月形市長は、三者三様の長寿の秘訣に感銘を受け、「これからも地域社会の宝として健やかに過ごしてほしい」と声をかけていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)