二丈吉井
「お腹いっぱい食べさせたい!」-。糸島市二丈吉井の赤米田んぼに今年浮かび上がったメッセージ。令和の米騒動で動揺が広がる中、生産者の思いを込めた文字が、赤米とうるち米を植え分けた田んぼに描きだされた。

13日から15日には、見頃を迎えた赤米アートを楽しんでもらおうと、「第35回二丈赤米・花見会」(二丈赤米生産組合主催)が開催された。初日には赤米をつき込んだ餅つきの実演があり、ほんのり赤みを帯びたつきたて餅が来場者に振る舞われた。

春の田植えイベントに参加した家族連れや、秋の実りを見に訪れた人たちは、バッタが飛び出す畔(あぜ)道を歩き、やぐらから赤米アートを眺め、玄界灘を望む棚田に吹く風に揺れる稲穂を楽しんだ。
赤米田んぼの周囲には恒例のクイズラリー(全12問)が設けられた。9年目となった今年は「初心に帰って」赤米の食べ方など、赤米そのものを知ってもらう内容に。参加者はクイズラリーを回ると、新米などが当たる「はずれなし」のガラポン抽選に挑戦。生の赤米の稲穂のプレゼントもあった。

赤米は今後、徐々に色を深め、うるち米とのコントラストの移り変わりを楽しめる。20~23日も稲穂プレゼントや新米などの販売を行う。クイズラリーは23日まで開催。問い合わせは二丈赤米産直センター
092(326)5075。(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)