糸島市
一般社団法人糸島市ファミリーサポートは、子育て家庭を支える「サポート会員」を養成する講習会を10月16、17日と11月11、12日の4回、同市志摩の健康福祉センターふれあいで開く。幼児教育の専門家や小児科医らによる計24時間のプログラムで、子どもの発達や安全管理、特性のある子どもの預かりなど10科目を受講。子どもの権利やメディアとの付き合い方を学ぶ回もあり、現代の子育て環境への理解も深まる内容となっている。

サポート事業は、厚生労働省の「地域子育て支援事業」として全国で実施されており、市では2018年にスタート。子育て家庭が、地域の会員に子どもの一時預かりや送迎を依頼できる有償ボランティア制度。謝礼は1時間600円~800円。
子育てのサポートを依頼したい「おねがい会員」の登録者数は572人(24年度末)となり、本年度の利用実績は8月までの5カ月間ですでに、昨年を超す勢い。
サポート会員として活動する是松克典さん(66)は、定年後に「何かボランティアを」と思い立ち、週1回小学生の送迎を担当。「子ども相手なので安全には気をつけながらだが、事務局が丁寧にサポートしてくれるので、安心して楽しく活動できている」と笑顔で話す。
事務局の立谷絵美さんは「手助けを求めている人は増えているがサポート会員さんが足りないのが現状。地域に顔見知りをつくりながら子育てを支える仲間になってほしい」と力を込める。
講座は、全日午前9時半から午後4時半まで。受講料無料(テキスト代2500円、講習会を修了された方には1,000円の補助あり)。問い合わせ=いとしまファミサポ
092(332)8717。(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)