【糸島市】子ども主体の祭り 感動届ける

店長や会計など役割分担スムーズに

— ジュニアチャレンジフェス本番 —

 待ちに待った本番の日。子どもたち主体の祭り「糸島ジュニアチャレンジフェス」(糸島青年会議所主催)が14日、糸島市の丸田池公園で開かれた。企画から準備まで担ったのは、「糸島塾」の小中学生49人。約2カ月間の挑戦を重ね、自分たちの力で祭りを作り上げた。

客が持参したマイ食器に焼きそばを大盛りで提供

 前日の準備は、夕方から激しい大雨が降り、当日の朝まで雷が鳴るなど開催が危ぶまれた。しかし午前11時にスタートすると空は晴れわたり、一転して夏日のような暑さに。子どもたちの願いが届いたかのような絶好の祭り日和のもと、イベントは始まった。

 会場には7つの班が出店。子どもたちは店長や会計など役割を分担し、調理や接客に全力を注いだ。松﨑治秀さん(12)は「お客さんの列がどんどんできてありがたい。せっかく来てくれた人に喜んでもらいたい」と皿いっぱいに焼きそばをつぎ、「おいしかったらまた来てくださいね」と笑顔で呼びかけた。

 焼きトウモロコシの店長を務めた宮﨑栞帆(しほ)さん(11)は、行列をさばきながら仲間の動きにも目を配り、班を引っ張った。「味がいいねと言ってもらえてうれしかった。準備からみんなで協力してきたから、今日はやりがいを感じた」と笑顔を見せた。

 今回は「プラスチックごみを出さない次世代の祭り」をテーマに掲げ、マイ食器を持参した来場者には100円引きで商品を提供。脱プラを楽しんでもらおうと、会場では食べられる皿やスプーンも販売された。

食べられる食器

 夜には糸島初となるドローンショーが行われ、松吉孝達理事長は「私たちの大好きな糸島を活気ある街にしたいと取り組んできた。糸島で初めての瞬間を皆さんと共有したい」とあいさつ。300機のドローンが夜空を舞い、塾生が考えた「糸島サイコー」「平和」などのメッセージやデザインが光となって浮かび上がると、迫力ある美しい光景に観客から大きな歓声が上がった。

夜空を美しく彩った糸島初のドローンショー

 一日を振り返り、米谷丞五(しょうご)さん(10)は「今日一番聞いた言葉は、お客さんや班の仲間からの『ありがとう』だった」と充実した笑顔で語った。「みんなのため」「糸島のため」に行動した経験は、塾生にとってかけがえのない財産となり、地域に大きな感動を与えるものとなったはずだ。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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この記事を書いた人

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