JR筑肥線の九大学研都市駅が9月23日、開業から20周年を迎え、記念式典が福岡市西区のさいとぴあで行われた。地元の企業や店が加盟する九大学研都市商業連盟が主催したもので、九州大学や JR九州、地元関係者ら約50人が参加し、開業の節目を祝った。

同駅は九州大学伊都キャンパスの開校にあわせ、2005(平成17)年に誕生。かつて一帯は田園が広がっていたが、土地区画整理事業を経て、商業施設や住宅、行政機関が次々と整備された。天神駅まで25分、博多駅まで30分という便利さから、学生や九大関係者にとどまらず、ファミリー層にも人気の地域となっている。
同駅の昨年度の1日平均乗車人数は9464人。JR九州約600駅のうち16番目、筑肥線では最多の利用者数を誇っている。
駅ホームで行われた出発式では、駅の開業と同じ誕生日の九州大学1年、藤重勇弥さん(20)が一日駅長を務め、出発合図を行った。また、玄洋高校3年の原志琉(しりゅう)さん(18)がデザインした新しい駅スタンプも披露された。
式典後は同区の太郎丸神社で、街の繁栄と企業の商売繁盛を願い、祈願祭が行われた。

中島進駅長は「地域に根づいた駅として、地域の皆様とにぎわいづくりをしていきたい」と語った。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)