【糸島市】体でリズム奏で子どもら交流

糸島LC 大学や団体と連携し開催

特別支援学校と地元の児童 —12月にボディパーカッションフェスタ—

練習で子どもたちを指導する山田俊之さん

 手や体を叩いて音を出し、リズムを奏でる「ボディパーカッション」を通し、糸島特別支援学校の児童・生徒と地元の子どもたちが交流を深める催しが12月13日、糸島市泊の同校で開かれる。主催の糸島ライオンズクラブ(梅田倉則会長)をはじめ、産学官民の団体が連携しての初の取り組み。継続的な事業として発展させ、障がいの有無を問わず分け隔てなく受け入れるインクルーシブ(包み込むような)なまちづくりのモデルを生み出していくことにしている。

笑顔いっぱいで手拍子を打つ子どもたち

 ボディパーカッションは、九州栄養福祉大学教授で一般社団法人ボディパーカッション教育振興会代表山田俊之さんによって発案された。体全体を打楽器(パーカッション)にして、音符が読めなくても、歌が上手に歌えなくても、身体のあちこちを手で打ち鳴らすことで音を楽しむことができる。

 糸島LCは、青少年育成事業の一環として、同校の児童生徒の自己表現力や協調性を育み、地域との交流のきっかけづくりにしようと、同振興会、糸島市との共催で「糸島インクルーシブ&ボディパーカッションフェスタ」を開くことにした。同大による指導・監修や、糸島フィルハーモニー管弦楽団による本番での演奏、九州大学人間環境学研究院糸島インクルーシブ・アートヴィレッジ・プロジェクトの協力など幅広い団体からの支援を受けている。

 フェスタに参加するのは、特別支援学校の小学部5年生~中学部2年生の児童生徒約30人と、地元の泊一・泊二行政区の児童生徒。近隣の小中学校に通う子どもたちにも参加を呼びかける。特別支援学校では、これまで7月と9月に体育館で練習を実施。山田さんが本番で演奏されるクラシック音楽の曲に合わせたボディパーカッションの指導を行い、児童生徒は手拍子を打ったり、足踏みをしたりと、弾けるような笑顔を見せながらリズムをとっていた。

 今年のフェスタは関係者限定のスモールスタートだが、今後5~10年単位の取り組みで、より多くの子どもたちや地域住民が参加できる公開事業にしていく。

 糸島LC青少年指導委員会の山本晃治委員長は「糸島がインクルーシブな住みよいまちとなるよう頑張っていきたい。また、市民が文化芸術活動にも触れる機会づくりにもなると思う」、山田さんは「地域の団体や人たちと共に、さまざまな障がいの壁を越え、子どもから大人まで楽しめる取り組みにしていき『糸島モデル』として発信していきたい」と話していた。

糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

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