いとなみ 市在住の赤ちゃんに
糸島産の木材で作ったおもちゃを「糸島っこ」に贈る「ウッドスタートトライアル事業」。対象の糸島っこは、2023年4月から25年3月までに生まれた糸島在住の赤ちゃん50人。

地域の木を生かし、子どもが幼いころから木と触れ合い、森への関心を育む木育を推進しようと、NPO法人いとなみ(藤井芳広代表)が、市民提案型まちづくり事業の助成を受けて運営。藤井さんは「柔らかな木の手触りとほのかなスギの香りを楽しめるおもちゃをぜひ子育てに取り入れてほしい」と応募を呼び掛ける。締め切りは10日。応募多数の場合は抽選となる(応募はコチラから)。
同事業のおもちゃの材料となる間伐材を伐採するワークショップが9月21日、糸島市二丈の真名子・木の香ランドで行われた。いとなみは4年前に、木の樹皮をはぎ、立ち木のまま乾燥させる「皮むき間伐」を市民参加で実施。時間とともに水分が抜けた木を、今回参加者がのこぎりを使って伐採した。重さは生木の半分以下となっており、1.5メートルごとに切り分けた丸太を、ぬかるんだ足元に気を配りながら担ぎ出した。

切り出した材は市内の製材所で加工され、その後、社会福祉法人MUKAで木のおもちゃ「ふぞろいなブロックたち」に仕上げられる。
当日は、坂本敏幸さん・強美さん夫妻と小学3年生ののどかさんも参加。強美さんは「慣れないノコギリでお腹に力を入れて一生懸命ひいた。木を回転させて皆で協力しながら倒す様子はなかなか見応えがあった。初めての伐採体験だったが楽しかった」と振り返った。のどかさんも切り出した丸太を抱え「おもーい」と笑顔。木の香りや手触りを確かめていた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)