農家から農地借りて野菜育てる
今宿にデフふれあいファーム開設
福岡市と糸島市の聞こえない・聞こえにくい人が野菜づくりを通し、交流する場にしようと、デフふれあいファームが福岡市西区今宿上ノ原にオープンした。福岡市ろうあ協会(山本秀樹会長)が地域の農家から約1500平方メートルの農地を借り、同会の会員と、糸島市聴覚障害者協会(吉牟田正明会長)の会員が一緒になって野菜を育て、来年4月には収穫体験イベントの初開催を予定している。

ファーム開設は、福岡市ろうあ協会会員の金丸桂三さん(83)が高齢のため、自身で開いていた農園を閉園した際、所有していた耕運機や農作業の道具を同協会に譲渡したのがきっかけ。同協会は、聞こえない・聞こえにくい人の社会参加と福祉増進につながるとして、借地をしてファームを開くことにした。
今年8月から農地の耕運作業を始め、10月にはグリーンピースやダイコンの種まきをし、今月3日にオープンセレモニーを行った。農業経験がある金丸さんが栽培指導し、両協会の会員約5人が週2日、土掘りや草取りの作業を実施。種まきや苗植え、収穫の作業は約10人で行うという。
1年通して無農薬での栽培を行い、タマネギやジャガイモ、サトイモ、インゲン、ゴーヤなどさまざまな野菜作りをし、福岡市ろうあ協会のイベントや集会などで販売する。また、ファームでは、春と夏、秋にイベントを催す予定で、当面は会員に参加を呼びかけ、地域の人たちとの触れ合いの場とすることも考えていくという。
山本会長は「会員が生き生きと楽しめる場にし、地域の人たちと手話での交流もしていきたい」、吉牟田会長も「多くの人たちと知り合いになれる機会となり、農業体験がより楽しくできると思う」と話していた。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)
