SUNSET風土COMPANY合同会社㊤ マネージャー 林憲太朗さん(33)
このコーナーは、九州大学のインターン生が糸島エリアで活動している企業や団体を取材し、その魅力を紹介します。今回は、芸術工学府修士2年、北垣玲音が糸島エリアのカフェの走りとなった「Beach Cafe SUNSET(ビーチ・カフェ・サンセット)」をはじめ、ベーカリー、すし店、キャンプ場など多岐にわたる事業を展開しているSUNSET風土COMPANY合同会社のマネージャー、林憲太朗さん(33)に、サンセットグループについてお話をうかがいました。

-糸島を代表する観光地の二見ケ浦に1990年、サンセットをオープンさせて以来、糸島半島の海岸沿いに「Bakery Restaurant CURRENT(ベーカリー・レストラン・カレント)」「鮨・和食 空-ku-」、そして二丈福井の海岸では、キャンプ場「HIDEAWAY sunset camp(ハイダウェイ・サンセット・キャンプ)」を経営されていますね。多角的な展開には、どのような狙いがあるのでしょうか。
「何かに狙いをつけて始めたというよりは、社長が心酔させられる風景に出合ったとき、直感的に事業化を進め、展開しているといったほうがぴったりとくるかもしれません。社長は豊かな自然と調和した建物を造るのが好きで、気に入った場所が見つかると、そこから事業展開のイメージが湧いてきているのだと思います」
-社長は、お父様の憲治さん。お父様が築き上げたものを、林さんが受け継がれる形になるのですね。
「私が受け継ぐことが決まったのは最近のことです。基本はビーチ・カフェ・サンセットの仕事をしていますが、マネージャーという立場になってからは他の店舗にも赴いて関わるようになり、グループ全体の運営に携わっています」
-さまざまな事業内容の店舗を回ってみて、どんなことに気づかれましたか。
「それぞれがとても個性的で、店ごとに魅力をアピールしていますし、客層も違っています。グループ全体を通し、さまざまなお客様に糸島のことを気に入っていただけるサービスの提供につながっていると思います」
-「いろんなお客様に、糸島を楽しんでもらいたい」との思いが伝わってきますが、根底には「糸島をもっと盛り上げたい」との気持ちがあるのでしょうか。
「『盛り上げたい』というか、糸島はもう十分盛り上がっていますよね。だから、これからは、ただにぎわっていたらいいというのではなく、糸島本来の良い部分をしっかりと感じてもらえるような方向へと進んでいくのが大切だと思います」
-林さんが思う、残すべき「糸島の良い部分」とはどんなものですか。
「やはり、この自然ですね。私自身、中学生の頃からサーフィンをしているので、何よりも、きれいな海が好きです。ただ、開発が進んだり、人が増えてゴミが出たりすることもあります。多くの人に、糸島に感動してもらいたいとの思いがある一方で、豊かな自然をそのまま残していきたい。そのバランスの上で事業を続けていきたいと考えています」

次回は、グループがコロナ禍をどのように乗り越え、新たな展開をしようとしているのかうかがいます。
(糸島新聞社ホームページに地域情報満載)

